2020年、コロナ禍で在宅ワークという働き方がメジャーになりました。もともと在宅ワークは小さい子どもがいるママや、効率的に働きたい主婦に人気なイメージがありますよね。在宅ワーカー歴6年の私も、ママ友に「在宅って楽そうでうらやましい」的なニュアンスで言われることがよくあります。でも、実際は知っておきたいデメリットもあるんです!この記事では在宅ワークのメリットとデメリットをママ&主婦目線で考察していきます。
在宅ワークが主婦やママに人気!
近年、在宅ワークをしている主婦やママが増えているようです。実際にクラウドソーシングのサイトを見ても、「主婦歓迎」「小さいお子さんがいるママが活躍中」といった謳い文句の案件を良く目にします。
私のメインの仕事も、在籍しているライターさんは9割が主婦さん。未就学児がいるママさんも多いです。
一方で、娘の保育園や小学校のママ友では在宅ワークをしているのは私だけなので、よく「出勤なくていいなー」「好きな時間に働けるって最高だよね」などと言われます。
ですが、実際に在宅ワークを続けてみると、決していいことばかりではないのが現実!ママや主婦が在宅ワークで仕事をする際に知っておきたいメリットとデメリットについて考えていきましょう!
在宅ワークのメリット
まずは在宅ワークのメリットから見ていきましょう。
1.好きな時間に仕事ができる
主婦やママが在宅ワークを行う上で、一番のメリットはずばり「好きな時間に仕事ができる」ことでしょう。仕事のジャンルにもよりますが、簡単な作業や文章チェックなどは特に、1件あたりにかかる時間が少ないので、わずかなすきま時間も有効活用が可能。
仕事をする時間に制限はないので、子どもや夫が寝ている早朝や深夜、子どもがお昼寝している時間など、自分の好きなタイミングで仕事ができます。
小さい赤ちゃんがいると出勤がある仕事は保育園に預けない限りなかなか難しいですが、在宅ワークなら逆にお昼寝時間が長い赤ちゃん時代のほうが稼げる!というママさんもいるほどです。
2.自分のペースに合わせて仕事が選べる
これも仕事のジャンルによりますが、大勢で1つのプロジェクトを進めるような案件の場合には、個々にかかる負担が小さく、それぞれのペースで仕事を進めていくことができます。
在宅ワークで多いライティングのお仕事だと、最初に期日までにできる件数を申告し、それに沿ってお仕事を進めていくことがほとんど。自分が無理なくできる件数を申告しておけば、生活に支障をきたすようなことはありません。
3.職場までの移動の手間や時間がかからない
基本的に出勤せずに自宅で仕事をすることができるので、出勤する手間や時間がかからないのも大きな魅力でしょう。
小さい子どもがいる場合、保育園に子どもを預けてから満員電車に乗って出勤する…というのは億劫なもの。満員電車に子どもと一緒に乗って、職場近くの保育園に子どもを預けているママさんもいますよね。
在宅ワークなら、保育園に子どもを預けたら自宅に帰るだけ。お迎えも楽ちんです。私も娘が保育園の頃は、朝に娘を保育園に送ったら、お買い物をして帰宅する日がほとんどでした。そのままカフェで仕事する日も。
独身の頃は毎日満員電車に乗らなければならなかったのが苦痛でしょうがなかったので、自転車で移動できる日々は快適です♡
働く時間によっては、保育園ではなく幼稚園を選択することもできますね。今は幼稚園でも都合に合わせて延長保育が可能な園がたくさんあるので、在宅ワークをしながら子どもを幼稚園に通わせているママさんも珍しくありません。
4. 平日でも予定や子どもの習い事を入れられる
普通に土日休みの職場で働いている場合、平日に予定を入れるためには有休をとらなければなりませんよね。
子どもが小さいうちは習い事に付き添わなければいけないので、どうしても土日に習い事を入れることになってしまいますが、土日は枠がいっぱいでなかなか希望の習い事が始められないということもあります。
在宅ワークでは、仕事をする時間を別に設けることができれば、平日日中にも予定が入れられます。
たまには息抜きでおいしいランチを食べに行ったり、土日はなかなか予約がとれない美容室やエステでリフレッシュしたり、街がすいている中でのんびりショッピングを楽しんだりすることも可能♪
また、習い事も好きなタイミングで通えます。実際に私は平日2日間を娘の習い事にあてているので、その分土日は友達と遊んだり、家族でゆっくり過ごしたりすることができていますよ♪
5.仕事ジャンルや仕事量によっては会社員より稼げる
場合によっては、会社員よりも多額の報酬が稼げるのも、在宅ワークの大きな魅力。
私が在宅ワークを始めた頃は「軌道に乗ったら、扶養ぎりぎりくらいまで稼げたら幸せだな♡」と思っていました。ところが、良いクライアント様とも出会えて、本格的に在宅ワークを始めた初年度に扶養枠を大幅に超えてしまいましたw
そこから4年、今では会社員で残業しまくり、休日出社までしていた頃よりも多くの月収を稼ぐことができています。
仕事のジャンル、量、クライアントとの相性などさまざまな要因が影響するとは思いますが、在宅ワーク1本で稼いでいる人はたくさんいます。
特に、「時給や日給換算は損している気がする」「仕事のスピードには自信がある」という方は、在宅ワークが向いているかもしれません。在宅ワークの多くは成果報酬型なので、いかに効率よく仕事を進めていくかが大切になってくるからです。
実は大変なこともたくさん!?在宅ワークのデメリット
書き出してみると、在宅ワークがいかに主婦やママにとって魅力的かがわかりますね。ではここからは在宅ワークの知られざるデメリットについて見ていきましょう。
1.オンとオフの区別がつけづらい
如何せんずっと家にいるので、オンとオフの区別がつけづらい…。これは、在宅ワークをしている方みんなの悩みではないでしょうか?
会社員でもコロナ禍でリモートワークを経験された方は、身をもって実感したかもしれませんね。
時給制などで稼働時間が決まっている案件の場合にはそうでもないかもしれませんが、私の経験上ほとんどの案件は成果報酬型で特に稼働時間の制限がないので、仕事しようと思えばいつまででもできてしまうのです。
良くないクライアントさんの場合、こちらが在宅なのをいいことに時間構わず連絡してきたり、徹夜前提の無茶なスケジュールで依頼がきたりすることも。
また、家にいるので家族のいる前でも仕事をしなければいけないときがあります。
最近でいうとコロナの緊急事態宣言で娘の学校が休校になって家にいたので、娘がいる前でオンライン会議をする機会が多かったのですが、うるさいうるさいw
先方も状況を理解してくれているとはいえ、何よりも自分が仕事に集中できないです…。
明確にオンオフの区別をつけたい方は、ワーキングスペースを借りるのもひとつの手かもしれませんね。
2.全て自分の責任!納期管理も超重要
普通の仕事と同様、仕事には責任をもって取り組む必要があります。
出勤する仕事であれば、自分ができない分の仕事を同僚にお願いしたり、先輩に助言を仰いだりすることもできるでしょう。
しかし、在宅ワークは基本的にひとりで行うことが多いもの。大手のクライアントさんであれば専任の担当がついてくれることもありますが、そうでない場合も多いものです。
自分が仕事を完遂しないことでたくさんの人に迷惑がかかることを理解し、受けた仕事は必ずこなすようにしなければなりません。
また、納期管理も非常に重要で、特に長い時間がかかる仕事の場合には自分でスケジューリングしてこつこつ進めていく必要があります。
家でひとりで仕事をしているとモチベーションが下がってしまうことも多いので、どうやってモチベーションを維持して計画通りに仕事をしていくかは大きな課題になるでしょう。
また、ママの場合には子どもの行事予定などとの兼ね合いも考えて仕事を受けないと、大変なことに。
きつきつで仕事を入れてしまって子どもの予定が後回しになってしまわないよう、ゆとりをもって仕事を受けることをおすすめします。
3.毎月必ず〇円稼げるという報酬の補償がない
在宅ワーカーは「個人事業主」扱いであることがほとんどで、その場合当たり前ですが報酬の補償はありません。
特に成果報酬型の案件の場合、固定給ではなく納品した成果物に対しての報酬になるので、報酬額の変動が激しいです。
最近はコロナ禍の影響もあって広告費や外注費をセーブしているクライアントさんが多いので、コロナ前と比べて大幅な報酬減を経験されている在宅ワーカーさんが多いようです。
私は主にWeb記事のライティングやディレクションを請け負うことが多いですが、「思ったよりアクセスがとれなかったから契約終わり」とか「予算削減で記事数を減らすことにしたから、先月まで100記事だったけど今月は10記事で」とかいうことはザラにあります。
今後も同じように稼げるのか不安な点が、在宅ワークの一番のデメリットかもしれません。
副業ならまだしも、在宅ワーク1本で生活している方は余計にそうですよね。
4.長くお付き合いできるクライアントさんを探すのが大変
初心者のうちは特に、継続して仕事を発注してくれる、自分に合ったクライアントさんを探すのが大変です。
在宅ワークは基本的に顔が見えないやりとりがメインなので、相手の人となりがわかりません。
文字だけで相手の感情やテンションをくみ取るのが難しい場面も多々あり、信頼感を築くまでには普通の対面の仕事以上に時間がかかることが多いと思います。
また、実際に仕事をしてみたら、募集時の要件と全然違った…ということも珍しくありません。
中には報酬未払いのまま連絡がつかなくなるクライアントもいるので、信頼できるクライアントかを見極めることが大切です。
先方が応じてくれるのであればzoomやSkypeを利用したオンライン面談を希望したり、要件で疑問点がある場合には早めに確認したりすることを心がけましょう。
5.「楽に稼げていいね」と大変さを理解されないことが多い
在宅ワークの認知度は年々あがってきていますが、まだまだ周りで在宅ワーク1本で生活しているという方は少ないのではないでしょうか。
何の仕事をしているのか聞かれて「在宅ワーク」と答えると、かなりの確率で言われるのが「うらやましい」という言葉。
ですが、甘く見ないでほしい!!!出勤がないだけで仕事しているのは同じだし、上で紹介してきたようなデメリットもたくさんあるものです。
決して「楽に稼げる」「努力なしで稼げる」ものではないことを分かってほしいです(切実)
これは、身近で大変な姿を見ている家族にも言えること。
我が家は夫の理解がなかなか得られず、在宅ワーカー初期は「家で楽に仕事できていいね」的なニュアンスのことを言われることが多く、よく大げんかをしていました。
在宅ワークのメリットとデメリットを理解して、上手に働こう
新しい働き方として注目されている在宅ワークですが、魅力的なメリットが多々ある反面、デメリットもあるのが実情です。
メリットとデメリットをしっかり把握したうえで、自分に合った働き方を探してみてくださいね。